女性のプレコンセプションケア・ヘルスリテラシーの
向上を目指す教育プログラムの有効性の検証に
参加していただける女性を募集しています。
この研究の目的は、
女性を対象としたプレコンセプションケア・ヘルスリテラシーの
向上を目指した教育プログラムの効果を検証することです。
プレコンセプションケアって?
プレコンセプションケアとは、「いつか赤ちゃんを授かるかもしれない」ということを想定して、自分のからだや生活習慣をより良くしていくこと。偏った食事や過度なダイエットなどは将来の子どもの健康にも影響しますし、産む産まないにかかわらず、健康を保つことは大切です。プレコンセプションケアは、将来の赤ちゃんのためだけでなく、毎月の生理の悩みを軽くしたり、肌がきれいになるなど、美しく健康的な毎日にもつながります。
参加募集条件
- ◯年齢が18歳から39歳以下の女性
- ◯慢性疾患のためにお薬などを常用していない方
- ◯妊娠または妊娠している可能性のない方、授乳中でない方
ご協力頂く内容
- *実際に参加するかどうかは、説明後にお決め頂けます
- *謝礼(Quoカード3,000円)をお渡しいたします。
研究内容の説明・実施内容
研究実施体制
①研究責任者 | 甲南女子大学看護リハビリテーション学部看護学科・教授・川村千恵子 | ||||
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②研究指導者 | なし | ||||
③共同研究者 | 大阪公立大学大学院看護学研究科・教授・渡邊 香織 甲南女子大学大学院看護学研究科・院生・清水 美樹 | ||||
④個人情報の管理責任者及び取扱う者の範囲
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⑤共同研究機関 | 大阪公立大学大学院看護学研究科 | ||||
⑥研究協力者 | なし |
研究対象者として選定した理由
①選定基準 | 年齢が18歳から39歳までの女性 |
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②除外基準 | 慢性疾患のためにお薬などを常用していない方 妊娠または妊娠している可能性のない方、授乳中でない方 |
③当該研究に 参加される予定人数 | 50名程度 |
研究の意義と目的について
わが国では、やせ女性の増加、出産年齢の高齢化により、低出生体重児や糖尿病などの妊娠合併症をもつ妊婦さんが増加しております。妊娠前からやせ、栄養素摂取不足、月経障害、不妊症や感染症のリスクを減らし将来の母子の健康のために、プレコンセプションケアに関するヘルスリテラシーを高めることは重要です。しかし、日本では、プレコンセプションケア・ヘルスリテラシーを高める教育プログラムが十分浸透されている状況にはありません。そこで、本研究は20~30歳代の女性を対象としたプレコンセプションケア・ヘルスリテラシーの向上を目指すことを目的に、教育プログラムを受講して頂き、アンケート調査を行うことといたしました。本研究の成果は、プレコンセプションケア・ヘルスリテラシーの向上により、女性の健康さらには次世代の子どもの健康を高める方策への示唆を得ることができると考えております。
*プレコンセプションケアとは:プレコンセプションケアとは、「いつか赤ちゃんを授かるかもしれない」ということを想定して、自分のからだや生活習慣をより良くしていくこと。 *ヘルスリテラシーとは:健康に関連する情報を探して、理解して、活用できるか自分の意思で決定して、使える力のこと。(厳密な定義はいろいろとあります)
研究の方法について
- ご協力頂く内容は、アンケート調査とプログラムの受講です。
実際に研究に参加するかどうかは、研究内容の詳細を説明後にお決め頂けます。 - アンケート調査は3回行います。1回のアンケートを回答するのにおおよそ15分程度かかります。
1回目:プログラムの受講前(15分程度)
2回目:プログラムの受講直後(15分程度)
3回目:プログラム受講の1か月後(10分程度) - プログラムの受講は、オンデマンドによるe-learningです。動画閲覧用のリンクをメールで送信いたします。メール受信してから1か月の間に受講を終了するようにしてください。
プログラムの内容は以下のようになっています。①だけは最初に視聴するようにお願いします。それ以外の視聴する順番はご自由です。① プレコンセプションケアについて、若い世代の女性に不足している栄養、摂取して欲しい栄養 所要時間 15分 ② 月経に関する基本的な知識:月経痛とPMS、不妊リスク 所要時間 15分 ③ 月経のセルフケア:アロマオイルなどの実践 所要時間 11分 ④ 性感染症に関する知識と予防 所要時間 10分 ⑤ 月経痛の軽減、自律神経を整える体操 所要時間 10分 ⑥ ストレスへの対処方法 所要時間 10分 - 研究の説明ならびに同意書の作成につきましては、オンライン上で説明をさせていただき、サイン後に画面上で確認し、その後郵送していただきます。
研究期間
2024年1月(研究倫理委員会に承認された日以降)~ 2026年3月末日
研究に参加することで期待される利益
プログラムを受講することで、プレコンセプションケアに関する情報を得ることができ、プレコンセプションケアのヘルスリテラシーの向上に繋がることが期待できます。
研究に参加することで
起こりうる危険並びに不利益
- 研究対象者に生じる負担や予測されるリスク
*アンケートの回答に15分程度(1回につき)と動画の視聴に71分の時間的拘束が生じます。
研究対象者に生じる負担としては、月経や性感染症に関する内容を受講することで、気持ちの負担感が出る可能性があります。 - 負担及びリスクを最小化する対策
プログラム受講の途中で苦痛や不快感が生じた場合は、すぐに中止して頂くことができます。 - 研究に参加することで健康に被害が生じた場合の補償
一般社団法人日本看護学校協議会共済会総合補償制度WILLより賠償責任への補償を行います。
謝礼・交通費の支払について
通信費が発生いたします。そのため謝礼(3000円Quoカード)をお渡しいたします。
・やむを得ない事情でご参加を途中で辞退した場合は謝金の全額または一部を参加状況に応じてお支払いします。
研究に関する情報公開について
- 研究対象者への研究成果の報告は、ご希望に応じで論文を対象者に郵送いたします。
- 研究計画書及び研究の方法に関する資料の閲覧を希望する場合は、研究の成果報告後に閲覧いただきます。いずれも、下記問い合わせ先にご連絡ください。
- 研究に関して発表等が行われましたら、大学のホームページに報告いたします。
研究成果の公表について
論文誌母性衛生もしくは日本助産学会誌のいずれかへの投稿の際は匿名化されたデータを使用するため、個人が特定されることはございません。また、学会発表は日本助産学会学術集会もしくは日本母性衛生学会を予定していますが、この場合も匿名化されたデータを使用します。
個人情報の取扱い、試料・情報の
保管及び破棄の方法について
- 収集する個人情報
Web質問票のデータ - 個人情報の保管方法・保管場所・収集した個人情報については、保管及び分析、公表の全ての過程において個人が特定できないように個人名ではなく管理番号(ID)を割り当て匿名化します。・収集した電子データはパスワードをかけて保存します。・専用ハードディスクや紙媒体の資料は鍵のかかる保管庫に保管し、鍵は研究代表者、研究責任者が管理します。
- 保管期間
収集した電子データ、紙媒体の資料は研究遂行のため、または皆様からの問い合わせがあったときのために、研究終了(研究結果の発表)後10年間甲南女子大学内の川村個人研究室で保管します。 - 破棄方法
連結可能匿名化等、個人を特定しうる紙媒体の資料はシュレッダーで、電子データは復元できない状態にして破棄します。
研究に係る資金源
本研究の資金源は令和2(2020)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))となります。また、研究対象者の方に負担いただく費用はございません。
利益相反について
利益相反はありません。
知的財産権の帰属について
本研究を遂行する過程で、特許等の知的財産権が生じる可能性があります。
この場合、知的財産権は大学に属し、研究対象者の皆様に帰属することはございません。
研究に対する問い合わせ先
甲南女子大学看護リハビリテーション学部看護学科 川村千恵子
〒658-0001 兵庫県神戸市東灘区森北町6-2-23
TEL:078-413-3470
E-mail:kawamura@konan-wu.ac.jp