- 肥満も心配、やせも心配 -

理想の体重のお話

女性のからだ「痩せ」も「肥満」もハイリスク
生まれてくる赤ちゃんにも影響

スリムなモデル体型がもてはやされ、日本人女性の「痩せ」が問題になっています。特に20代の「痩せ」は深刻で、※5人に1人を超えている状態(20.7%)。
一方で、「肥満」の人も増加傾向に。妊娠中の痩せすぎと太りすぎは、母子ともにさまざまなリスクが発生しやすくします。
あなたのBMI値を知って、適正体重をめざしましょう。
※「令和元年国民健康・栄養調査」(厚生労働省)

あなたのBMI値をCHECK

身長cm
体重kg
BMI値を計算

BMI値が18.5以下の人

「痩せすぎ」タイプ

妊婦さんが痩せているほど赤ちゃんが早産になりやすく、出生体重が小さくなる傾向に。また、低体重で生まれた赤ちゃんは成長するにつれて肥満になりやすく、将来、生活習慣病にかかりやすくなります。今のうちに食生活を見直して体重を増やしましょう。

BMI値が19.0〜25.0以上の人

「ふつう」タイプ

まさに理想的な体重です。適度な運動、バランスの良い食事を心がけて、今の状態をキープしましょう。

BMI値が25.0以上の人

「肥満」タイプ

肥満の妊婦さんが注意したいのは、「妊娠糖尿病」です。「妊娠糖尿病」になると、帝王切開や巨大児出産、お産の時に児の肩が引っかかることで難産になるなどリスクが高まります。
出産後は改善されますが、いったん「妊娠糖尿病」と診断された女性は、将来高い確率で糖尿病になることがわかっています。適度な運動とバランスの良い食事で、適正体重をめざしましょう。

妊娠糖尿病って?

妊娠糖尿病は、妊娠期の代表的な合併症で、妊娠中にインスリンの働きが悪くなるホルモンが分泌され、血糖の調整がうまくいかなくなり発症する疾患です。

大阪府立大学大学院看護学研究科
山田加奈子 講師(助産師)

ポイントは「週に150分以上」の運動

健康的な体づくりの秘訣は、週に150分以上、軽く汗ばむ程度の運動を続けること。1日30分×週5日でもいいですし、時間を決めずに週3〜5日の運動を合計150分以上してもかまいません。
駅までの道を早歩きしてみたり、キビキビした動きで家事をしてみたり、毎日のちょっとした積み重ねでも立派な運動になります。

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